むかしのはなし

ニ児の父。のらりくらりと生きてます。

群青

7月。

 

会社を辞めて1ヶ月の有給消化に入った。

有給消化と言っても、やることはいつもの休日よりもあり、引っ越しの準備や各種手続きなど割と忙しくしていた。

辞めた職場が激務だったこともあり、家にいる時間が長くなると少し退屈することもあるかと思っていたが、案外それは解消された。

 

特に娘といる時間が増えたことによってそれはなおさら感じなかった。

 

 

出会いは多く、さよならが少なかったこの数年間で、久しぶりに沢山のさよならを受け取った。

多くの人はもう合うことはないだろう。会おうとしなければの場合。

いつか、きっと、どこかで。なんて曖昧な言葉をみんな言うけれど、そんなことは日常に塗れてすぐになくなってしまう。

そんな当たり前を言葉にするむず痒さすら今は必要だと感じていた。